スクラップド・プリンセス
Story



検問をやり過ごし、タウルスの街に着いた三兄妹。パシフィカは宿泊先の宿で働くウィニアという娘と知り合う。久しぶりに同年代の子に出会って嬉しいパシフィカだったが、何故かウィニアの方はなかなかうちとけようとしてくれない…。

脚本    吉田玲子
絵コンテ  渡辺カケル
演出    関田修
作画監督  中本尚子



一話、二話と野宿が続いたが、今回はタウルスの町に宿を取ったパシフィカ達。一種のロードムービーである『すてプリ』では、地方の移り変わりを人々の生活で知る事が出来る。回転する砂時計や町を走る水路、ジャングル風呂などの生活描写にも注目したい。

原作ファンにはおなじみのスーピィ君が、パン屋の販促キャンペーン用着ぐるみとして初登場。それを見たラクウェルが『可愛い・・・』と呟いた瞬間に彼の運命は変わった。そんなスーピィくんだが、アニメ化に際しお目々がパッチリするなど、デザインが若干アレンジされている。トボけた顔の着ぐるみの中にパシフィカが入っている姿を想像すると、一層笑えるぞ。

放送前よりミニスカ+ニーソックスで僕らを魅了したウイニアも初登場。その他、パシフィカ達を追う存在としてファファル、デニスといったキャラクターたちも登場する。今はまだ動きが少ないが、『すてプリ』ではたくさんの人物が織り成す人間模様も見所になりそうなので要チェキ。

ウイニアは、原作より若干キツめの性格に設定されている。コミュニケーションを拒絶するウイニアに、強引かつ陽気にアプローチするパシフィカ。さり気ないラクウェルのフォローも功を奏し、二人の間には「出来たてのお友達関係」が成立する。風呂掃除に精を出すシャノンも含め、カスール三兄姉妹に安息が訪れたかに見えたが、クリスの登場で物語は残酷な展開を迎える。シャノンですら「しばらくは落ち着けるかと思った」タウルスの町を逃げるように去ろうとした瞬間・・・。ウイニアはクリスにさらわれ、パシフィカが廃棄王女である事を知ってしまう・・・。

クリスの元に向かおうとするシャノンは、自分も行くというパシフィカを制し「晩飯の用意をして待っていろ。二人分な」と言い残す。ラクウェルと二人で黙々と食事の準備をするパシフィカの姿でこの話は幕を閉じる。従来のファンタジー・アニメの主人公と違い、戦闘力を持たないパシフィカは信じて待つしかないのだ。

そんな彼女が何を持って自分の《廃棄王女》という宿命と戦うか。ウイニアを取り戻すのがシャノンの戦いならば、パシフィカの戦いはウイニアが戻って来た時に始まるのではないだろうか。パシフィカが《廃棄王女》だと知ってしまった、ウイニアが戻って来た時に・・・。



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