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パシフィカが廃棄王女であることを知って しまったレオは無言で三兄妹の前から姿を消 す。沈んだ気持ちで旅を再開する一行の前に 突如謎の男が現われた。その男によって意識 を操作され、連れ去られてしまうシャノンと ラクウェル。一人になったパシフィカは…。
脚本 土屋理敬
絵コンテ 増井壮一
演出 山本秀世
作画監督 芝美奈子
“ピースメイカー”ガリルと“サイレンサー”キダーフとの決着。そして元王国軍騎士ドイルと半熟騎士レオくんの退場。あらゆる意味で、一つの区切りが付く話である。去り行く者たちと入れ替わるように、新たなる謎も出てくる。
今回、ガリルは直接パシフィカを襲うのではなく、シャノンとラクウェルをターゲットに定める。ガリルの武器である《律法》・・・。人間を意のままに従わせる力が、パシフィカには通用しないからだ。シャノンとラクウェルを手中に納めたガリルは、「あとは人間どもが『律法を破る者』を始末するだろう・・・」と呟く。
《律法》で人間を従わせるガリル。《律法》の影響を受けず、その支配を打ち破るパシフィカ。だが彼女は、それ以外はなんら力を持たない。この微妙なパワーバランスにより、 結果的に自分のせいで愛する周囲の人々が狙われる事になり、パシフィカの苦しみは増大していく。
ゼフィリスと対峙したガリルは、『第二級神罰執行形態』と呼ばれる巨大な“何か”に姿を変える。そしてパシフィカを護る決意を新たにしたシャノンは、ゼフィリスによりDナイトと呼ばれる存在に認められ、強大な力を発揮してガリルを撃破する。それまでの作品内常識を超える衝撃とともに、物語は次のステージへ進んでいく。
キダーフの放った《魔蟲》を見たガリルは「旧世界の残骸か」と呟く。ここで思い出されるのが前回、第五話でのレオとドイルの会話だ。《魔蟲》の毒に冒されたパシフィカを救うため《砦》と呼ばれる洞窟に向かった二人は、その異様な光景を見て呟く。
「これは、人が作ったものなんですか」 「創世戦争の頃の遺跡だとか、乗り物だったとか言われているが・・・。」
この他にもラインヴァン王国には奇妙な形の遺跡が数多く存在している。第四話でシャノンとクリスの激戦の舞台になった『硝子谷』もその一つと言えるだろう。おそらく全ての鍵を握るであろうゼフィリスは、今回シャノンに「私は、あなたの力となるために五千年以上もの時を待っていたのだ」と言い放つ。
五千年前に一体、何があったのか。数々の遺跡は、その時のものなのか。そして五千年前に起こった「何か」は、《廃棄王女》の存在と関係があるのだろうか。これらの謎は、今後ストーリーが進むに連れて明かされていくだろうが、この事を念頭においてこれまでの話を見返してみても、また新たな発見があるかもしれない。
また全国のビデオ店やアニメショップに貼られている「すてプリ」のDVD告知ポスター・・・キャラクターのイラストは番組宣伝用ポスターと同じだが、背景が差し替えられたもの・・・にも、ほんの少し今回の話のヒントが隠されていたのだが、お気づきになっただろうか。
最後に今回の話について個人的な感想を述べよう。「すてプリ」には様々な側面があるが、その一つに“自分の頭で考える者と、自分の考えを放棄する者との戦い”というのがあり、この第六話は、その側面が最も色濃く出ていたと思う。 「すてプリ」は受け手である視聴者が、自分なりのテーマを見出して楽しむ事が可能な作品なので、皆さんも自分のテーマを見出してみてはいかがだろうか。
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